前回、前々回と仮想通貨のチャートにおいて、ローソク足1本から見る上昇サインと下落サインについて話してきました。

そして今回は、ローソク足から見る「相場の転換ポイント」についての話になります。

ネコくんネコくん

相場の転換ポイントって何?

相場の転換ポイントっていうのは、具体的に言えば、上昇相場なら下落相場へ、下落相場なら上昇相場へと相場の流れが大きく変化するポイントのことです。

ネコくんネコくん

なるほど、そしたら今回はこんなローソク足が出てきたら、相場が転換する可能性が高いっていうことについて教えてくれるんだね。

そういうことです。

今回も基本として、ローソク足1本だけで相場の転換ポイントを表すサインについて話していきますが、「そもそもローソク足って何?」って人はまずはこちらに目を通しておくとグッと理解が深まります。
【参考:ローソク足の見方を理解しよう!(仮想通貨チャートを学ぶ)

それでは、早速いきましょう。

ローソク足1本で見る相場の転換ポイント

①十字線

十字線はローソク足の種類の一つですが、相場の転換ポイントで表れる代表的なサインとなりますので必ず覚えておきましょう。

十字線は始値の価格と終値の価格が全く同じだった時に表れる比較的珍しいタイプのローソク足になります。

ポイント十字線は最初に話したようにその後の市場が転換するサインとして見られ、価格が低値の時に表れた場合はその後上昇するサイン価格が高値の時に表れた場合はその後下落するサインとして見られます。
価格が暴騰している時、反対に暴落している時に表れた際は特に注意したいサインになります。

トウバ

このローソク足は「トウバ」と呼ばれ、十字線の変化形になります。

トウバは「価格が大きく上昇するも、大きく下落し、始値全く同じ価格で終値を迎えたことを表すローソク足」です。

ポイントトウバは価格の上昇後に大きく下落しているので、その後も下落を続けるサインのように思えますが、価格が低値の時に表れた場合はその後上昇が期待されるサイン価格が高値の時に表れた場合はその後下落するサインといったように転換点を表すサインですので注意しましょう。
価格が暴騰している時、反対に暴落している時ほど特に注意したいサインになります。

コマ

図にあるような上ヒゲ下ヒゲが小陽線、小陰線からそれぞれ大きく伸びているローソク足を「コマ」と呼びます。

ポイントコマは、一般的に価格が上昇するか下落するかを迷っている相場、様子見相場として見られます。
コマが現れた際、ポイントになるのはコマ自体ではなくその次に表れるローソク足です。コマの次に表れるローソク足自体がその後の価格の上昇、下落を表すカギとなることが多いので、コマが現れた際は次のローソク足に要チェックです。

陰のカラカサ


このローソク足は「陰のカラカサ」と呼ばれ、「価格が大きく下落するも、その後復調して始値から少し低い価格で終値を迎えたことを表すローソク足」です。

見た目としては、小陰線から大きく下ヒゲが伸びていることが特徴です。

ポイント陰のカラカサは、上昇相場の時には転換して下落へ下落相場の時には転換して上昇へといったように、こちらも相場の転換ポイントとして見られます。
価格が大きく上昇している時、大きく下落している時ほど、その後の相場の転換に注意したいサインになります。

まとめ

以上、今回はローソク足一本で見る相場の転換サインについて解説してきました。

特に十字線は、転換サインの代表と言える存在なのでしっかり覚えておきましょう。

転換サインを見逃すことで、「天井で買ってしまった!」「底値で売ってしまった!」といったことが起こり大きく損してしまうこともありますので、しっかりチェックしておきたいところになります。

今回はローソク足1本で見る相場の転換サインでしたが、次回は複数のローソク足の組み合わせで見る相場の転換サインについても解説していきたいと思います。

ネコくんネコくん

チャートを読むって奥が深いな~。

そうですね。チャートは奥が深いですが、一度覚えると簡単です。

チャートの読み方を知っておくと、投資において非常に大きな武器になります。
もちろんチャートを呼んで投資をすることで(テクニカル分析をすることで)100%勝てるとは言えません。

ただし、何も根拠がなく「なんとなく上がりそう」「なんとなく下がりそう」といった運や感覚のみで投資をする(いわゆるギャンブルに近い投資)よりはマシでしょう。

今回は「相場の転換サイン」について話しましたが、他に「相場の上昇サイン」、「下落サイン」についてもまとめていますのでぜひ一度目を通しておきたいところになります。

【参考:ローソク足から相場の上昇サインを知る!
【参考:ローソク足から相場の下落サインを知る!

始めは、それぞれのサインについてすぐに覚えられないでしょうから、実際のチャートと照らし合わせながら見ていくと効果的です。

ぜひ参考にしてみてください。

【注意】今回話したことも含めて、テクニカル分析は、100%の勝ちを保証する訳ではありませんので、利用する際はそれを踏まえて利用するようお願いします。