よく投資の世界でFXとか信用取引とか聞くけどあれって何なの?
レバレッジ取引。。。?
では、早速いきましょう。
レバレッジ取引って何?
レバレッジ取引というのは、直訳すると「てこ取引」です。
てこ・・・ってあの「てこの原理」の?
てこの原理を使うと、小さな力で大きなものを動かせますよね。
レバレッジ取引もこれと同じで「少ない資金でその何倍もの大きな金額の取引ができる」というモノになります。
例えば手持ちには2万円しかないけど、その2万円を証拠金にすることで、2万円の5倍の額、すなわち10万円のお金を使って取引が行えるといったイメージです。
証拠金って?
レバレッジ取引は「少ない資金で大きな金額の取引ができる」と先ほど話しましたが、この少ない資金というのは具体的には「証拠金」と呼ばれるものになります。
ん、証拠金って何?
レバレッジ取引では、「自分が保有する資金以上のお金を使って取引させてあげるけど、最低限の担保として一定の資金を用意してくださいね。」というルールの下で取引を行うことになります。
この担保として一定額用意する資金が「証拠金」になります。
なのでレバレッジ取引は、「証拠金取引」と呼ばれることもあります。
レバレッジ倍率とは?
そして、仮想通貨取引所ごとに、レバレッジ取引において設定できるレバレッジ倍率は異なります。
レバレッジ倍率…?
「証拠金の何倍までの金額で取引ができるか」
ということを表す倍率です。
レバレッジ倍率って何倍までかけることができるの?
レバレッジ倍率5倍の取引所もあれば、レバレッジ倍率10倍を提供している取引所もあります。
例えばレバレッジ倍率5倍の取引所であれば、10万円の証拠金で、その5倍の50万円のお金で取引できるようになりますし、レバレッジ倍率10倍の取引所なら、10万円の証拠金で100万円(10倍)のお金で取引ができるようになります。
仮想通貨でレバレッジ取引を行うメリット
①大きなリターンが狙える
レバレッジ取引を行うメリットとしては、何といってもその期待できる「リターンの大きさ」です。
大きなお金を動かせるということは、それだけ大きなリターンも期待できるということになります。
<リターンの例>
例えば現在のビットコインの価格が1BTC(ビットコイン)あたり10万円だとします。
ここでビットコインを10万円分(1BTC)買った時と、50万円分(5BTC)買った時を比較してみます。
- 10万円分(1BTC)買った時
1BTCの価格が10万円から15万円に上昇したとします。
そうすると1BTCの保有資産(10万円)の資産価値は10万円→15万円となり、この価格上昇による儲けたお金は5万円となります。
- 50万円分(5BTC)買った時
先ほどと同じく1BTCの価格が10万円から15万円に上昇したとします。
そうすると5BTCの保有資産(50万円)の資産価値は50万円→75万円となり、この価格上昇による儲けたお金は25万円となります。
このように取引資金が多いほど、価格上昇の際に得られる利益も大きくなります。
②少額から始められる
また、レバレッジ取引は現物取引と同じく、少額から取引を行える点もメリットの一つです。
1000円ほどの証拠金でもレバレッジをかけて取引を行うことができます。
ただ、少額すぎるとレバレッジをかけてもリターンがあまり期待できないため、最低でも1万円以上は証拠金としてほしいところです。
③売りからも始められる
そして、「売り」からも取引が始められるというのは、レバレッジ取引ならではのメリットです。
通常の現物取引であれば、ビットコインを買って、ビットコインの価値が上がると売る、という流れです。
つまり、通常の現物取引では、「買い」から入って、価格の値上がりを狙うという形になります。
売りから入るってどういうこと?買ってないから手元に売れる現物(通貨)が無いじゃん!
行う取引によって方法が変わるんですが、例えば、次のような流れで「売り」から入ることができます。
- 売るための現物(通貨)を取引所から借りて、それを売ります
- 通貨の価格が下がったら、売った通貨を買い戻して取引所へ借りていた分を返します。
- 最初に通貨を売って得たお金から、後で買い戻しする際に必要になったお金を差し引いて残ったお金が利益になります。
現物取引では、価格が下落している時、指を加えて見ていることしかできませんが、レバレッジ取引の場合、価格の上昇時だけでなく下落時にも利益をあげることが可能です。
でも価格の下落を狙うって難しくないの?
④基本的にレバレッジ取引によって借金が残ることはない
また、3つめのメリットとしては「基本的に仮想通貨のレバレッジ取引で借金が残ることは無い」ことです。
レバレッジ取引はたまに「失敗して借金が残った」なんて話を聞くことがあるかもしれませんが、仮想通貨のレバレッジ取引ではそういう心配は基本的にありません。
というのも、レバレッジ取引を提供する取引所では「高い証拠金維持率」もしくは「追証が無いこと」をレバレッジ取引におけるルールとして設定しているからです。
証拠金維持率?追証?
証拠金維持率(しょうこきんいじりつ)・・・レバレッジ取引で、取引を行うために必要となる最低限の証拠金。
例えば証拠金維持率が50%なら、価格の下落により用意している証拠金の資産価値が50%を下回ると取引ができなくなる。
追証(おいしょう)・・・追加で担保(証拠金)が必要になる状況。追加の証拠金の略称。
レバレッジ取引では、取引を行うために一定の証拠金以上の額を維持する必要がある(このことを証拠金維持率と言う)が、価格の下落により証拠金が、一定額以下まで下がると一定額を満たすまで追加で証拠金を入れない限り取引は行えない。
仮想通貨でレバレッジ取引を行うデメリット
①リスクも大きい
レバレッジ取引は期待できるリターンが大きいですが、その分リスクも大きい取引になります。
例えば10万円で買ったビットコインが8万円に下落したとします。(20%の下落)
そうすると、
・10万円分買った方→2万円の含み損
・50万円分買った方→10万円の含み損
となります。
このように期待できるリターンは大きい分、リスクも大きくとることになるのがデメリットの一つになります。
②手数料が高いため長期の取引には向かない
大体どこの取引所もレバレッジ取引における手数料は1日あたり「0.04%」程度です。
1日ごとに手数料がかかってくるため、取引期間を伸ばすほど手数料が収益を圧迫していきます。
基本的に仮想通貨でレバレッジ取引を行う場合は長期トレードではなく「短期トレード」になると思ってもらっていた方がいいです。
③投資初心者には向かない
先ほどレバレッジ取引は長期トレードには向かず、短期トレードになると話しましたが、短期で利益を出すというのは、しっかりと売買のタイミングを考えて取引できる人でないとなかなか利益をあげることは難しいです。
「なんとなく上がりそうだから買う」、「なんとなく下がりそうだから売る」、といった取引は、長期トレードの場合、それでも利益が出るまで待てばいいかもしれませんが、短期トレードの場合はある程度期間が決まっている中で利益を出さなくてはいけませんので、しっかり売買タイミングを考えながら取引できる人でないとあまりオススメとは言えません。
レバレッジ取引は、ある程度投資に慣れてきた人以上に向いてる投資方法だと言えます。
レバレッジ取引にオススメの国内大手取引所
1位ビットフライヤー オススメ度★★★★★(5点/5点中)
国内取引所でレバレッジ取引に最もオススメなのは「ビットフライヤー」になります。
ビットフライヤーの良さは何と言っても「最大レバレッジ倍率の高さ」です。
最大レバレッジ倍率は「15倍」と、国内取引所の中でもトップクラスに高いレバレッジ倍率で取引を行うことができます。
レバレッジ取引によって大きく利益をあげたい人にはもってこいの取引所だと言えます。
2位コインチェック オススメ度★★★★(4点/5点中)
次にオススメの取引所は「コインチェック」になります。
おそらくコインチェックについては、仮想通貨取引を行っているほとんどの人がすでに利用しているんじゃないかと思います。
コインチェックの良さはそのセキュリティの高さ、取引所規模の大きさです。
ただし、最大レバレッジ倍率は5倍と、ビットフライヤーに比べると少し物足りないと思う方もいると思います。
コインチェックをすでに利用していて、新しく他の取引所(ビットフライヤーなど)を登録するのは面倒だという方にはオススメの取引所になります。
3位zaif(ザイフ) オススメ度★★★(3点/5点中)
そして最後に紹介するのは、「Zaif(ザイフ)」取引所です。
この取引所も人気があるので、現物取引を行っている人の多くは利用していることだと思います。
最大レバレッジ倍率は「7.77倍」とビットフライヤーに比べると低いですが、コインチェックに比べると高い倍率です。
ただ、「Zaif(ザイフ)」のマイナス点として、レバレッジ取引における「手数料が高い」ことが挙げられます。
レバレッジ取引手数料自体はビットフライヤーやコインチェックとほとんど変わりませんが、ザイフではそれと別に「決済手数料」がかかります。
これは、レバレッジ取引において決済をした時に利益が出ていたら、その利益に対してかかってくる手数料になります。
先に紹介した2つの取引所ではこの決済手数料は「無料」なので、ザイフならではのレバレッジ取引におけるデメリットポイントになります。
まとめ
以上、「レバレッジ取引は何?」ってところからそのメリット・デメリットについてなど話してきました。
レバレッジ取引は期待できるリターンが大きい分、リスクも大きくなること、長期トレードには向かないことなど、注意点についてきちんと把握した上で行うようにしましょう。
最初にやる際は、慣れるためにも小額からやってみることをオススメします。
まだ、仮想通貨取引自体をやったことがないという人は、最初に通常の現物取引を行い仮想通貨取引の雰囲気に慣れることから始めましょう。
【追記】
色々と仮想通貨を買える取引所はありますが、まだ仮想通貨をやっていない、これから始める予定だという方は、とりあえず国内で最も取引高の多いコインチェックで始めておけば間違いはないでしょう。
国内最多の仮想通貨を扱っていて、ビットコイン取引量も国内最多と取引所規模が大きく、セキュリティがしっかりしているのが特徴です。初心者の方にも非常に分かりやすい取引所になっています。
ぜひ参考にしてみてください。