どーも、管理人です。
今回はコインチェックでも扱われている仮想通貨「Zcash(通貨単位:ZEC)」についての話です。
仮想通貨を始めたころ、「ゼットキャッシュとゼータキャッシュ、読み方はどっちだ?」と思っていたらまさかの「ジーキャッシュ」読みに、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした思い出があります。
いや、ジーって。
ジーって。(笑)
確かに読めるけど、「機動戦士zガンダム」が「きどうせんしジーガンダム」って読んだらカッコ悪いじゃん。。。
「マジンガーZ」が「マジンガージー」って読んだら、弱そうじゃん。。。。
「ジー」はさておき、今回は、そんなZcashについて、「Zcashって何?」ってところから、今後、将来性についてまで話していきたいと思います。
Zcashの概要
・発行日 2016年10月
・公式サイト https://z.cash/
・通貨単位 ZEC
・総トークン供給量 2100万ZEC
・承認システム Proof of Work(ビットコインと同じ。電気代かかるやつ)
・ブロック承認時間10分(決して速くはない)
Zcashって何?
Zcashはひとことで言えば、
「匿名性の高い取引ができる仮想通貨のこと」
です。
匿名性の高い取引ができる仮想通貨と言えば、勘の良い人なら
「モネロ(Monero)」、「ダッシュ(Dash)」
この2つの仮想通貨を思いつくでしょう。
確かにモネロとダッシュも匿名性の高い取引ができる仮想通貨として有名ですが、Zcashはその中でも最強です。
Zcashはなぜ匿名性の高さが最強なの?
なんでZcashが匿名性取引において最強なのって話ですが、そのワケが分かるよう簡単に比較してみます。
ビットコインの場合
まず、通常のビットコイン取引の場合、
「どのアドレスからどのアドレス宛にいくら送りました」という取引内容が全て分かる
ようになっています。
ただし、アドレス自体は暗号化されているため、アドレスからユーザーを特定することは出来ません。
匿名性通貨①:ダッシュの場合
次に、ダッシュの場合、
「どのアドレスからどのアドレスに送ったか分からない(ただしいくら送ったかは分かる)」
ようになっています。
匿名性通貨②:モネロの場合
そして、モネロの場合、
「どのアドレスからどのアドレスに、そしていくら送ったかも分からない(分かりにくい)」
ようになっています。
匿名性通貨③:Zcashの場合
最後、Zcashの場合は、
「取引内容どころか、取引に関わっているアドレスすらも第三者には分からない」
ようになっています。
つまり、本人たち以外には、Zcashの取引内容は全く分からないと言っていいほど匿名性の高いモノになっています。
今回はZcashの話なのでサクッと流してますが、他の匿名性暗号通貨であるダッシュ、モネロをもっと知っておきたい方についてはこちらを参考にしてみてください。
参考【ダッシュって何?今後、将来性について考えてみた】
参考【モネロって何?今後、将来性について考えてみた】
Zcashの匿名性を実現している技術
このようにZcashが取引における匿名性の高さを実現させているのは、
「ゼロ知識証明」
と呼ばれる技術によるところが大きいです。
申し訳ないんですが、最初これ聞いた時、素直に「えっ…ゼロ知識証明ってなに…?バカそう…」って思いました。
だって、ゼロ知識て。。。
ゼロ知識て。(笑)
ただ実際は、そんなことなくとても賢い技術なんですね。
ゼロ知識証明(ぜろちしきしょうめい、zero-knowledge proof)とは、ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法である。ゼロ知識対話証明(ZKIP)とも呼ばれる。
引用:ゼロ知識証明
ゼロ知識証明は、簡単に言えば
当事者間で相手に対して、「Aという内容であなたに送金しました」と伝えれば、その取引内容は正しいものとして証明される技術です。
ビットコインの場合は、皆が監視しあうことでAという取引内容が正しいものとして認められますが、これに対してZcashの場合は、取引内容を第三者に見せなくても、当事者間だけで取引内容が正しいものとして証明される技術が使わてるんですね。
このゼロ知識証明の技術が使われることによって、通常の取引であれば第三者にも公開される
・アドレス
・金額
・取引内容
といった情報が一切第三者に分からないように取引を行うことができます。
Zcashの今後、将来性について
Zcashはこれまで度々その技術が注目を浴びてきました。
その中でも、2017年5月にJPモルガンがZcashの技術に注目し、Zcashと提携を結ぶことを発表したことで大きな話題となりました。
JPモルガンが開発した「Quorum」はスマートコントラクト機能を持つイーサリアムベースのエンタープライズ向けのブロックチェーンです。ここにZcashの「ゼロナレッジセキュリティ(ゼロ知識証明)」と呼ばれる暗号化技術を導入し、Quorumのセキュリティを強化するとのことです。
(引用)http://businessblockchain.org/jp-morgan-announced-to-addapt-zcash-security-technology
このニュースを受けて一時Zcashの価格が暴騰しました。
今はこの時に比べるとひとまず価格も落ち着きましたが、世界トップクラスの大手銀行JPモルガンがZcashと提携するというのは、Zcashにとっても非常に強い追い風となりました。
(仮想通貨あるある:仮想通貨やっている人だいたいJPモルガン嫌い)
では、実際問題としてZcashの今後、将来性はどうかという話なんですが、
Zcashは取引における匿名性の高さは、非常に素晴らしいモノであり、規制が入ってこない限り、この通貨の需要は間違いなくあります。
というのも、取引における匿名性が高いというのは、麻薬や臓器売買等の違法な取引やマネーロンダリングとの相性が非常に良いからです。(実際すでに使わている)
違法取引では、誰から誰に資金が送られたか追跡されるのを防ぐために細心の注意を払います。
そのため銀行振込のような足のつきやすい決済手段は当然NGで、仮想通貨の中でも特にこういった匿名性の高い取引ができる仮想通貨は都合が良いんですね。
ただし、違法取引にとって都合の良いこういった決済手段は、各国の政府により、今後大きな規制が入る可能性があります。
規制内容によってはこういった匿名性暗号通貨の価値が暴落するリスクは十分にあります。
「でもJPモルガンがZcashと提携結んでる位なら大丈夫でしょ」と考える人もいるかもしれませんが、
JPモルガンはあくまで、
「自社の提供する「Quorum」というサービスにおけるセキュリティ向上に、Zcashの技術が非常に役に立つ」
といってZcashと提携をしているだけなので、Zcashの仮想通貨である「ZEC」自体とはそこまで関係ないのでそこは注意してくださいね。ZECを使ったサービスなんかをJPモルガンが提供する訳ではありません。
長期で保有するなら・・・
個人的には、長期で保有するならZcashではなくイーサリアム(ETH)を買いますね!
ファッ!?なんでここでイーサリアムが!?
※イーサリアムのアップデートに関してはこちらの記事で詳しく書いています。
参考(【分析】メトロポリスでイーサリアムの価格は高騰するのか)
イーサリアムとZcashでは、信用力もできることも全然違います。
イーサリアムは現在仮想通貨の中で時価総額2位の信用力を持っており、加えてスマートコントラクト技術により、決済手段以外の用途としての需要(イーサリアムベースでこれからさらにトークンも発行されていくでしょう)もあります。
短期で一発狙って保有するならまだしも、長期で持っておくならZcash以上に信用力・用途共に強みのあるイーサリアムの方が確実です。
それでもあえてZcashを長期で保有したいと考えている人、最高にロック。
まとめ
以上、色々と話してきましたが、Zcashは現段階の匿名性仮想通貨の中で、最も魅力的な通貨であるといっても過言ではないです。
技術は非常に評価されるものがあり、おまけに信用力もそこそこに高い。
モネロやダッシュと比較しても、より高いレベルの匿名性取引が可能だし、何より「ジー」って読み方がイカしてる。
Zcashはいい通貨だ。うん。いい通貨。さあみんなZcashを買おう!
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【コインチェック】(空想のアフィリリンク)
ただし、長期で持つなら間違いなくZcashよりイーサリアム。これは譲れないですね。