こんにちは。管理人です。

沖縄旅行で気が抜けて記事更新をサボってしまいました。すみません。。。

今回は今年の秋に予定されているイーサリアムのアップデート、通称「メトロポリス」についての話です。

このアップデートに関して、多くの人が期待しているのが

「ぶっちゃけ価格は高騰するの?」

ということだと思います。


なので今回は、皆さんが気になっている「メトロポリス」のアップデートに向けて、イーサリアムを買うべきどうかについて話していきたいと思います。

メトロポリスってなに?

ネコくんネコくん

当たり前にさっき話してたけど、メトロポリスってなに?

もうすでにご存知の方が多いと思いますが、メトロポリスっていうのは、ひとことで言えばイーサリアムのアップデートのことです。


イーサリアムはその開発プロジェクトにおいて、次に挙げる全4段階のアップデートを計画しています。

  1. フロンティア
  2. ホームステッド
  3. メトロポリス
  4. セレニティ



そして、2つめの「ホームステッド」までのアップデートはすでに完了しており、今秋に予定されているアップデートが3つめの「メトロポリス」になります。

  1. フロンティア
  2. ホームステッド
  3. メトロポリス
  4. セレニティ

メトロポリスで何が変わる?

ネコくんネコくん

メトロポリスで何が変わるの?

メトロポリスによって大きく4つのことが変わります。

アップデート内容1.取引におけるプライバシー保護の強化
2.セキュリティ強化
3.スマートコントラクトの簡略化
4.プルーフオブステーク移行準備

1.取引におけるプライバシー保護の強化

匿名性取引で最も評価されている仮想通貨である「Zcash」開発陣共同のもと、Zcashにおける高い匿名性取引を可能にしている技術


「Zk-SNARK」または「ゼロ知識証明」


が採用されることで、より匿名性の高いイーサリアム取引が行えるようになります。


モネロやダッシュも匿名性暗号通貨として有名ですが、それ以上にZcashは取引における匿名性が高いレベルにあります。

イーサリアムはメトロポリスにより、Zcashに劣らないほど高い匿名性の取引が可能になります。


匿名性暗号通貨はプライバシー保護の観点から素晴らしいものですが、その一方で、ドラッグや臓器売買等、違法性の高い取引の決済に使われてしまうリスクもあるため(他の匿名性暗号通貨はすでに使われている)、将来的に規制の対象になる可能性もあります。

2.セキュリティの強化

今回のアップデートにより、ユーザーが秘密鍵を持つアドレスを決められるようになることで、イーサリアム取引におけるセキュリティの向上が図れます(と言われています。)


これなんですけど、色んな海外サイトを含めて上記の具体的な仕組みを探したんですが、見つからなかったので、正直私としては「まあそういうもんか」程度の理解です。おそらく同じようにこの仕組みについては分かっていない方が多いんじゃないでしょうか。

とりあえずセキュリティが高くなります。(雑)

3.スマートコントラクトの簡略化

つい最近、私のツイッターでも、イーサリアムの根幹となる技術の「スマートコントラクト」についての記事を共有しましたが、イーサリアムではスマートコントラクト技術によって、仮想通貨自体のやり取りだけに限らず、「契約内容」までブロックチェーン上に記録することができます。

これによって、色んな形の契約を、中間業者(仲介人)等不在で、安全に行える仕組みを作ることができます。


メトロポリスアップデートでは、このスマートコントラクトの構築をより簡略化した仕様へと変更することで、以前よりも簡単なプログラミングが可能になるため、プログラマーの負担と、仕組みの構築にかかるコストの軽減が期待できます。

4.プルーフオブステーク移行準備

イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムでは、ビットコイン同様に「プルーフオブワーク(POW)」が採用されています。

※コンセンサスアルゴリズム・・・ブロックチェーン上で、一番目にブロックを作成(承認)する権利を得るためのルール。言い方を変えれば、マイニング報酬を得るために有利になる要素は何かっていう話。


プルーフオブワークでは、「作業量」が全てとなり、よりマイニング性能の高いパソコンでとにかくたくさん作業するほどブロック作成において有利(マイニング報酬が得られやすい)となります。


しかし、プルーフオブワークでは莫大となる電気消費量となるため、かかる電気代も莫大なモノとなります。


これでは、電気代が安い国、高い国で有利・不利が働いてしまい、例えば、Aという国でビットコインマイニングを行っても割に合わないが、Bという国でビットコインマイニングをすれば儲かるといった不平等が生じます。


実際、ビットコインでは電気代の安い中国で盛んにマイニングが行われており、一部の組織で集中してマイニングが行われているという問題もあります。



一方、プルーフオブステークでは、「仮想通貨の保有量と保有期間」がマイニングにおいて有利となる要素です。

たくさんの仮想通貨を長い期間保有している人ほど、一番目にブロックを作成する権利を得やすい(マイニング報酬を得やすい)仕組みになります。

これによって「莫大な電気消費量がかかる」「一部の組織で集中してマイニングが行われる」といったプルーフオブワークにおける問題を解決することができます。


イーサリアムのプルーフオブステークへの移行は、4段階あるうちの最後のアップデートである「セレニティ」で行われますが、今回のメトロポリスアップデートでは、このプルーフオブステークに移行するための準備が行われます。

メトロポリスの不安材料


一見するといいこと尽くしのメトロポリスのアップデートですが、変更後の不安材料として考えられることが2点あります。

不安材料その①

まず1つ目は前に話した通り、

「取引における匿名性が高くなりすぎること」

です。


現在のビットコインやイーサリアムはアドレスから持ち主を特定することは出来ませんが、何らかの形でアドレスと持ち主が紐づいてしまった場合、その後、取引内容がダダ漏れになってしまうリスクがあります。

こういったことを防ぐためにも、特に重要機関等が利用する場合、取引においてより高いレベルの匿名性が求められます。


ただし、それは同時に公に知られると不都合な違法取引にとっても都合の良い決済手段となり、こういった違法な取引に利用されてしまう危険性があります。(ほぼ間違いなくされるでしょう。)


このような状況へ歯止めをかけるためにも、今後、政府がこういった匿名性暗号通貨に大きく規制をかけてくる可能性があります。


規制内容によっては通貨の価格は暴落するでしょう。

「匿名性が高すぎる」というのは、投機目的で仮想通貨を保有している人にとっては一長一短なんですね。



不安材料その②

そして2つ目は、プルーフオブステーク移行準備により、

「ブロック生成時間が遅くなってしまう可能性があること」

です。


先ほど、メトロポリスアップデート内容の一つに「プルーフオブステーク移行準備」があると話しました。


この移行準備期間(全4段階のアップデートのうち、3つ目のメトロポリスアップデートから最後4つ目のセレニティアップデートまでの間)は、ブロック生成時間が遅くなってしまう可能性があります。


この仕組みについて詳しく説明すると難しくなり、別記事を書かないといけないレベルになるので割愛しますが、簡単に言えば

プルーフオブステークへの移行完了後、完全にマイナーがプルーフオブステークでマイニングを行うようにする(アップデート前のプルーフオブワークでマイニングしないように)ために、「ブロック作成時間の遅延化」は必要な行程であるということです。


ブロック作成時間が遅くなるということは、マイナーのマイニング効率も悪くなることになるため、必然的にマイナーたちがマイニングによって得られるマイニング報酬は減りますよね。

得られるマイニング報酬が減ることは、「マイナーたちのイーサリアムでのマイニング離れ」につながります。

マイナーたちが減るとさらにブロック作成に時間がかかるため、取引スピードは遅くなります。


マイナー離れによる取引スピードの遅延は、先月ビットコインのマイナー離れの際に起こった送金遅延問題でみなさん経験したと思います。


取引スピードが遅くなれば、イーサリアムから資金が流出し、大きな下落を引き起こす可能性があります。


ビットコインの場合は、スケーラビリティ(取引スピード)問題が騒がれても、基軸通貨だからこそ影響をさほど受けない強みがありますが、イーサリアムはそこまでの絶対的存在ではないですからね。(もちろん全仮想通貨の中ではトップクラスの信用力を持っていることは間違いないですが。)

イーサリアムはメトロポリスに向けて買っておいた方がいいの?


長々となりましたが、一番みなさんが気になっていることは結局のところ

「メトロポリスに向けてETHを買っておいた方がいいのかどうか」

ということですよね。


結論から言うと

  • 長期ホールドの人(年単位で保有予定)
    買い
  • 短期トレードの人(1~3か月以内で売買予定)
    買い。ただし、メトロポリス発表後すぐに逃げた方がいい。

です。


まず、長期ホールドの人ですが、イーサリアムのアップデートは長期的に見れば間違いなくプラスの材料です。

アップデートはこれから仮想通貨がさらに広がっていったときに、より安心して色んな場所・機関で使えるようにするために行います。さきほど不安材料について触れましたが、イーサリアムは一時的に下落したとしても、他の仮想通貨と比較しても圧倒的な信用力を持っており、長期で見れば価値を伸ばしていく仮想通貨の一つでしょう。


長期ホールド(年単位で保有)の人は気にせず保有して大丈夫です。




一方で短期トレードの人(1~3か月以内で売買予定)は、

買い。ただし、メトロポリス発表後に価格上昇したところですぐに逃げた方がいい。

です。


メトロポリスの具体的な日程などが発表された際は、おそらくETHの価格は上昇します。

これまでの仮想通貨の流れであれば、分かりやすいニュースには、分かりやすく価格が反応してくれるからです。


ただし、こういった分かりやすい価格上昇は一時的なもので、その後大きく下げる可能性が高いです。事前に仕込んでいたたくさんの人たちが売るので当然です。

先ほど話したようなブロック作成時間の問題等もありますし、なにより、個人的にメトロポリスアップデート内容自体は正直微妙な印象を受けているので、一時的に盛り上がってもすぐに落ち着くと踏んでいます。


実際、前回のアップデート時のチャートを参考にしてみます。

前回のイーサリアムアップデートである「ホームステッド」は、2016年3月15日にアップデートが行われてリリースされています。


リリース日である3月15日にかけて価格は上昇し、3月13日に最高値をつけ、3月15日のリリース日には下落しています。

そして言うまでもなく、その後短期的に半値近くまで下落しています。


「期待で上がった価格は、事実で下落する」

これは、仮想通貨の価格変動の王道ともいえるパターンです。短期トレードを行っている人は、分かりやすいニュースで上がったものには特に気を付けましょう。


メトロポリスアップデートも同じような価格変動を起こすと思われるので、短期トレードを行う予定のある人はこういったことを頭に入れておきましょう。

テクニカル分析で見た場合

先ほど「買い」だと話したのはあくまでファンダメンタルズ的(ニュース等から銘柄の割安感・将来性を分析)に見た場合です。


私は、テクニカル分析で投資を行っているので、テクニカル分析で見た場合も簡単に話しておきますね。

(BTC.ETH)のチャートで見ると、長らく横ばいトレンドで、ボリンジャーバンドのスクイーズがめちゃくちゃ絞られていて今にも爆発しそうな面白い感じになっています。
ただこれはあくまで(BTC.ETH)のチャートなんですよね。私はあんまり(BTC.ETH)のチャートは信用してないので、期待半分ってとこです。

(JPY.ETH)のチャートで見ると、上がっても下がってもおかしくないチャートなので、現状ではどのように動くか分かりません。(笑)
私は基本的にチャート上で絶対勝てると思う投資しかしたくないので、ファンダメンタルズ的には確かに上がりそうですが、テクニカル的に微妙だと思うので、買うつもりは今のところ無いですね。

ビットコインが下落トレンド中なのも不安要素の一つです。ビットコインが下落トレンドを抜けてかつイーサリアムのチャートもいい感じなら買うかもしれません。

その時はツイッターで報告します。(笑)

ビットコインが下落トレンド中の今はとりあえず様子見です。休むも相場です。

まとめ


以上、色々話しましたが、まとめると


ファンダメンタルズ的には「買い。ただし短期トレードの場合は気を付ける」

テクニカル的には「どう動くか分からない」


といった感じですね。

分かりやすいニュースなので、ファンダメンタルズ的に動いても比較的簡単に勝ちが狙えると思います。

先ほど話したように、私はファンダメンタルズ投資をしないので今のところ買うつもりはありませんが…(笑)