今回は、国内取引所(兼販売所)の一つであるビットフライヤーの特徴について、取引所選びにおいて大切になる以下のポイントごとに分けて話していきたいと思います。

ポイント手数料で見ビットフライヤーの特徴
セキュリティで見るビットフライヤーの特徴
取扱い仮想通貨の種類に見るビットフライヤーの特徴
取引量(取引所規模)で見るビットフライヤーの特徴

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手数料で見るビットフライヤーの特徴

評価:★★(2点/5点満点中)

取引所の手数料で見るポイントは主に以下の4点です。

  • ①取引手数料
  • ②スワップ手数料(証拠金取引手数料)
  • ③仮想通貨送金/入金手数料
  • ④日本円入出金手数料

①取引手数料

Maker手数料 0.01%~0.15%(取引金額によって変動します)
Taker手数料

取引手数料というのは、成行注文や指値注文等、「注文」によって仮想通貨を買う場合に適用される手数料のことで、「Maker手数料」「Taker手数料」に分けられます。

  • Maker手数料・・・(逆)指値注文で、出した注文が一度「板(買い板or売り板)」に載った後に、注文成立になった場合に払う手数料のこと。
  • Taker手数料・・・出した注文が「板(買い板or売り板)」に載らずに、注文成立になった場合に払う手数料のこと。成行注文は無条件でこれにあたる。

取引手数料については「Maker手数料」「Taker手数料」共に無料としている取引所も多いので、そういった中ではビットフライヤーの「0.01%~0.15%」という取引手数料は高いと言えます。


②スワップ手数料(証拠金取引手数料)

ロングポジション(日本円借入手数料) 0.04%/日
ショートポジション(BTC借入手数料)
  • スワップ手数料・・・信用取引を行う際にかかる手数料のこと。

信用取引は、簡単に言えば取引所からお金を借りて行う取引のことです。

日本円を借りて取引を行う場合(ロングポジション)もビットコインを借りて取引を行う場合(ショートポジション)も1日あたり0.04%の手数料がかかります。

スワップ手数料は取引所全体の平均としては0.04%~0.05%程度なので、ビットフライヤーは他の取引所と比べて、ちょうど平均的な水準と言えます。


③仮想通貨送金/入金手数料

  • 仮想通貨送金手数料
BTC 0.0005BTC

 

  • 仮想通貨送金手数料・・・取引所に保有している仮想通貨を他の取引所やウォレットに移動させる際にかかる手数料のこと。

ビットフライヤーでは、ビットコイン(BTC)で1送金につき0.0005BTCの送金手数料がかかります。

仮想通貨送金手数料はどの取引所も大体0.0005~0.001BTC(BTCの場合)であり、ビットフライヤー(0.0005BTC)は他の取引所に比べると同程度~少し低い程度になります。


  • 仮想通貨入金手数料
通常入金 無料
  • 仮想通貨入金手数料・・・他の取引所やウォレットから送金された仮想通貨を、取引所で受け取る際にかかる手数料のこと。

基本的に仮想通貨の入金手数料はどの取引所でも無料になっています。
ビットフライヤーも同じく入金手数料は無料なので、特に気にする必要がありません。

④日本円入出金手数料

銀行振込(振込先:住信SBI銀行、三井住友銀行) 銀行所定の振込手数料
クイック入金 324円
3万円未満の出金 3万円以上の出金
自分の口座が三井住友銀行である場合 216円 432円
自分の口座が三井住友銀行ではない場合 540円 756円

仮想通貨を買うためには、まずはじめに仮想通貨を買う資金として、取引所に日本円を送金する必要があります。

この時にビットフライヤーでは、銀行振込もしくはクイック入金にて取引所へ送金することができます。

  • クイック入金・・・ネット銀行からの振込み、コンビニ決済、Pay-easy(ペイジー)入金のいづれかの方法を利用して入金を行うこと。24時間365日利用できる。

また、取引所で仮想通貨を売って日本円に戻して、自分の銀行口座へ出金する際も所定の手数料(表記載)がかかります。

日本円出金手数料については、三井住友銀行を利用している人にとっては低い手数料で済みますが、それ以外の銀行へ出金を行う時は1件あたり最大756円と少々高い手数料がとられます。

手数料面での総評

ビットフライヤーは、手数料の中で最も重要とも言える「取引手数料」がMaker手数料、Taker手数料共に0.01%~0.15%かかってしまうというのが大きなマイナスポイントになります。

また、その他の手数料に関しても全体的に他の取引所と同等かそれより少し高めの水準であるため、手数料面ではあまり優秀ではないと言うことができます。

セキュリティで見るビットフライヤーの特徴

評価:★★★★(4点/5点満点中)

二段階認証
コールドウォレット
マルチシグネチャウォレット
盗難補償 預かり資産100万円以内の場合は最大10万円まで。
それ以上は最大500万円まで。
(※ただし日本円で出金された場合に限る)
  • 二段階認証・・・ログインする際や仮想通貨を送金する際に、通常のパスワード認証と別に、二段階に分けて認証が求められるように設定すること。二段階認証を設定するだけで、アカウントのセキュリティはかなり高くなるので、取引所を利用する際は必ず設定しておくことが大切である。なお、二段階認証が設定できない取引所についてはセキュリティ面でどうしても弱いので、できるだけそういった取引所の利用は避けるようにしましょう。
  • コールドウォレット・・・ネット上から切り離された状態(オフライン状態)で仮想通貨を保管することができるウォレット。仮想通貨をオフライン状態で保管することでハッキング被害等のリスクを避けることができます。現在、ほとんどの取引所は、自社が保有する最低限の仮想通貨だけを市場に流して、残りの大部分の仮想通貨資産をコールドウォレットに保管することで、リスク回避を行っています。
  • マルチシグネチャウォレット・・・1つの仮想通貨アドレスに複数の秘密鍵が組み込まれたウォレットのこと。この仕組みが適用されることでセキュリティを高める効果が期待できる。
  • 盗難補償・・・万が一取引所に保管しておいた仮想通貨が不正ログインにより盗まれてしまった場合に、取引所が提供する補償のこと。

セキュリティ面での総評

「取引所へのログイン時に二段階認証が設定できる」というのは、最近では当たり前の話になっています。
もっと踏み込んで言えば二段階認証に求められることとして、ログイン時だけでなく、「送金時も同様に、二段階認証が設定できる」ということが挙げられます。

この点について、ビットフライヤーはログイン時、送金時共に二段階認証が設定できるサービスを提供しており、よりセキュリティ面でしっかりした二段階認証が設定できます。

また、コールドウォレット、マルチシグネチャウォレット共にビットフライヤーはシステムの中に取り入れているため、総合的に他の取引所よりもセキュリティが高いと言えます。

ただし、一点ビットフライヤーが提供する盗難補償には注意する必要があります。

ビットフライヤーは盗難補償サービスを提供していますが、ビットフライヤーのこのサービスはあくまでも取引所に保有している資産を日本円で銀行口座へ出金された場合にのみ適用される補償です。他の仮想通貨アドレスに送金された場合は補償対象外です。ほとんどの場合、足がつきやすい銀行口座へ出金する方法よりも、匿名性の高い自分の仮想通貨アドレスに送金する方法で盗難を行うはずなので、正直言ってこちらの補償サービスは「無いよりはマシ」程度だと思ってもらった方がいいです。

取扱い仮想通貨の種類に見るビットフライヤーの特徴

評価:★★★(3点/5点満点中)

取扱仮想通貨の種類 計5種類

取引所を利用する上で、取り扱い仮想通貨の種類が多ければ多いほど投資の幅が広がります。

現在、国内で最も色んな仮想通貨を扱うコインチェックは13種類扱っているので、それに比べるとビットフライヤーの5種類というのは少ない印象です。

具体的に、扱っている仮想通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコインの5つになります。

取引量(取引所規模)で見るコインチェックの特徴

評価:★★★★★(5点満点)

取引所の規模が大きければ大きいほど、「板」にも活気が出て、取引が行いやすくなります。

また、取引量が多いほどそれだけ取引所を運営する会社も利益が出るので、セキュリティ面などのさらなる強化等にもお金を回すことができるようになるため、取引量の多さはそのままその取引所利用に対する安心感にもつながります。

以前、ビットフライヤーは国内ビットコイン取引高1位でしたが、現在、コインチェックにその座を奪われています。それでもコインチェックに次いで国内2位のビットコイン取引高を誇ります。

また、ビットフライヤーは資本金が約41億円(コインチェックは9200万円)と、取引所の中でも元々の資本金が多く、そういった規模の大きさがビットフライヤーの利用への安心感につながっていると言えます。

まとめ

手数料 セキュリティ 取扱仮想通貨の種類 取引量(規模)
★★(2点) ★★★★(4点) ★★★(3点) ★★★★★(5点)

4つのジャンルに分けてビットフライヤーの特徴について話しましたが、ビットフライヤーの強みはセキュリティの高さと取引所の規模の大きさです。

通常、国内取引所は複数開設することが多いですが、その中でもビットフライヤーは開設しておいて損はない取引所の一つになります。
メインの取引所としてもいいですし、メインの取引所とは別に資産を分散させる意味でサブの取引所として利用するのもオススメです。

ビットフライヤー公式ホームページ