こんにちは。仮想通貨がやりたくて銀行員を辞めてしまった管理人です。
ここ最近、中国ICO禁止のニュースを発端に仮想通貨全体に暗ーいムードが広がってますね。確かに中国でICOは禁止されましたが、個人間の仮想通貨取引自体ができなくなったわけではないので、長期的には息を吹き返していくでしょう。
「この状況でどの通貨に投資すればいいのか…」なんて人も、こういう様子見相場だからこそ、勉強して色んな知識を頭に入れて準備しておきましょう。
さて今回は、数多くある仮想通貨の中の一つ、「ファクトム(factom)」についての話です。
ファクトムってコインチェックにある仮想通貨の一つだよね?
「あれ?与沢さん、前に仮想通貨はやらない、今後通貨として残るものがあってもビットコインくらい、他の仮想通貨は消えてなくなるって1時間くらいの動画あげてませんでしたっけ…?」なんて思いながら。(消されてました。。笑)
まあ、その与沢さんが投資せざるをえないくらいに、仮想通貨市場が急速に成長してきたということだと思います。影響力のある人が参加するのは仮想通貨の普及にとっても良いことなのでありがたいですね。
前置きが長くなりすみません。本題に入ります。
ファクトム(factom)ってなに?
ファクトム(factom)は、「あらゆる電子データを公正に管理・記録することができる」分散型プラットフォームになります。
ビットコイン2.0(ビットコインの技術を通貨以外にも応用したプロジェクト)の一つです。
現在発行枚数は約900万枚で、通貨単位は(FCT)になります。
ファクトムの特徴
ファクトムは先ほど話しましたように、「あらゆる電子データを公正に管理・記録することができる分散型プラットフォーム」です。
もっと簡単に言えばファクトムによって、あるデータ内容がその時点で確実に存在していたことを証明することができます。
データってどんなもの?
例えば、「〇月×日、Aさんが家を買いました」という情報を、何かあった時に証明するために、家を買う時に契約書を書きますし、自分がいつからこの住所に住んでいるかを証明するために住民票を登録します。
こういった「証明書」としての役割を求められるあらゆる情報(データ)を、中央機関・第三者を介することなく管理・記録することができます。
中央機関・第三者を介することなくってのはどういうこと?
えっと、改ざんは実質不可能だと前に聞いたよ。だからこそブロックチェーン技術を使ったビットコインが信用できるものとして取引されてるんだよね。
「じゃあ、誰にも改ざんできないブロックチェーン上に、証明書(あらゆる分野の証明しておきたい情報)を管理・記録できるようにしたら最高だよね!」
ってことです。
でも、ブロックチェーン上に個人情報を書き込むってどうなの?危なくないの?
ファクトムでは、ブロックチェーン上に証明書情報を記録するまでの行程として、次の4つの段階を踏みます。
1.ファクトムのサーバーに記録したい情報を依頼(エントリー)
2.その情報を個人情報に関しては暗号化した上で(ハッシュ化した上で)エントリーブロックに保管
3.さらにそのエントリーブロックをディレクトリブロックに保管
4.そして最後にそのディレクトリブロックをブロックチェーン上に記録
横文字多すぎて分からないよ。
「ファクトムでは色んな証明書情報がギュッとまとめられてブロックチェーン上に記録される仕組みなんだけど、個人情報や秘密情報に関しては暗号化された上でブロックチェーン上に記録されるから、情報漏洩の心配はないよ」
ってことです。
正直ちゃんと理解する必要は無いので、ニュアンスだけでもファクトムの仕組みが分かってもらえれば大丈夫です。
FCTの使い道
思ったんだけどファクトムってビットコインのように買い物に使ったりする通貨じゃないよね。ファクトムの仮想通貨(FCT)って何に使うの?
ただ、厳密に言えば、直接FCTを利用料として使うわけではなく、いったんFCTを「entry credit」という通貨に交換して、その「entry credit」を利用料として支払う流れになります。
なんでわざわざいったん「entry credit」に交換する必要があるの?FCTのまま払えばいいじゃん
ファクトムの魅力
ファクトムの魅力として大きく以下の2点が挙げられます。
②誰の管理下にも置かずに、証明のための記録を残すことができる
①あらゆる分野のデータを安全かつ低コストで管理ができる
ファクトムの魅力として挙げられるのは何と言ってもまずはコレです。
「あらゆる分野のデータを安全かつ低コストで管理ができる」
これって当たり前のように見えて本当に画期的で凄いことなんですよね。
というのも、今の時代、個人情報を始めとしたシークレット情報を安全に管理するためには莫大なコストがかかります。
情報漏洩はどの会社、どの機関においても致命的とも言える信用失墜になるので、常にセキュリティを強固に維持・管理していくためには莫大なコストがかけられるんですね。
それでも日本年金機構の個人年金情報が流出したり、色んな会社が顧客情報を流出させてしまったりと、個人情報流出問題は出てきます。
ブロックチェーンの性質上、改ざんは実質的に不可能なので、一つの機関で全ての情報を管理することに比べると高い安全性が期待できます。
②誰の管理下にも置かずに、証明のための記録を残すことができる
また、一つの中央機関が情報を管理する訳ではないので、
誰の管理下に置かれる訳でもなく、自己の権利等が公に証明できます。
例えば、自分の住んでいる土地の所有権を証明したい場合は、ファクトムに記録しておけば、その記録情報によりいつでも自分の土地の所有権を証明することができます。
わざわざ登記簿謄本を法務局で取ったり、司法書士に取ってもらったりする時間や費用を省くことだって理論上可能ですし、管理するためにこれまでかけられていた莫大なコストも抑えることができます。
そして、日本にいるとあまりピンと来ませんが、海外では政府の内部で不動産の登記情報や選挙情報のデータ改ざんによる不正が行われたりすることがあります。
一部の人間の利益のために、選挙における票数管理の不正が行われ、登記情報の不正により、住んでいた土地を政府の都合で追い出され、また、不正があるので銀行にお金を安心して預けられない、なんて国もあります。
このように、日本では当たり前のことも、海外では当たり前で無かったりするんですね。
中央機関によって管理されるというのは、ある種のブラックボックスのようなもので、その内部で何が行われているかが分からない、だからその管理下にある自分の権利も確実な保証が得られないというリスクがあります。
ブロックチェーンを使ったファクトムの技術では、こういった情報管理で非常に透明性の高く、より平等で、自己の権利が誰の目からも保証されるシステムを作ることが可能になります。
ファクトムの将来性
ファクトムは2015年にそのプロジェクトが始動しましたが、その後、凄い勢いでその価値を伸ばしてきました。
医師と患者のコミュニケーション内容や診断内容等、様々な情報をブロックチェーンに安全に記録するために、アメリカ大手医療プロバイダー「HealthNautica」がファクトムとパートナーシップを組んだり、2017年6月にはファクトムがビルゲイツ財団と手を組み、米国の住宅ローンの管理計画を始動させたりと、これから益々色んな分野でファクトムの技術に目を向けられていくことが期待できます。
アメリカの住宅ローン市場って何百兆円規模の世界ですからね。もちろんそれに付随してコストも莫大なものになるので、そういったコストの大幅な削減にもつながります。
ただし、ファクトムがさらに広がり実用的なものになるまでには中長期的に時間がかかります。
なぜなら、ファクトムは現在社会のあらゆる分野の仕組み・システムを根幹から変えてしまうモノだからです。大きな変革にはそれだけ大きな時間がかかります。
ビットコインのように、新しい決済手段を、既存の決済手段に加えるだけのモノとは訳が違います。
そのため、非常に将来性のあるプロジェクトではありますが、短期的に利益を上げるといったものではなく、今後長い目で見て保有しておきたい仮想通貨の一つになるかなといった感じです。
まとめ
以上、長くなりましたが、どの仮想通貨を買おうかなーと迷っている人は、ファクトムは中長期的に見て、期待値が高くオススメの通貨になるので、ぜひ今のうちに少額でも買っておいて長期塩漬けしておいてもいいんじゃないかなと思います。
ぜひ参考にしてみてください。