今回は、海外仮想通貨取引所kraken(クラーケン)についての話です。

ネコくんネコくん

kraken(クラーケン)って海外取引所なのに、日本語対応で、日本円で取引ができることで有名だよね。

そうですね。後でも話しますが、そういった珍しい特徴のある取引所で、国内でもなかなかの知名度を誇っています。

今回はそんなkrakenの特徴について、良い点・悪い点に分けながら話していきたいと思います。

では、早速いきましょう。

krakenの良い点

①セキュリティがしっかりしている

まず一つ目に、krakenの良さとして

「高いセキュリティ」

が挙げられます。

例えば二段階認証を行う上で、通常であればログイン時と送金時にのみ二段階認証を設定できますが、krakenではそれに加えて取引時、入出金時にも二段階認証を設定できます。

また、ログイン時や送金時、入出金時等それぞれの二段階認証を違うバーコードで登録することができ、通常6桁の二段階認証パスワードを7桁や8桁にすることもできます。

不正ログインに対しての対策が最も取れている取引所であると言っても過言ではありません。

②通貨ペア数が多い

また、2つ目の特徴として

海外取引所だけあって通貨ペア数が多い

ことが挙げられます。

日本円の他にも米ドル、カナダドル、ユーロ、ポンドで仮想通貨取引を行うことができます。

通常、国内にいる人は日本円で取引を行うことがほとんどだとは思いますが、海外口座を持っており、日本円以外で取引をしたい方などには都合が良い取引所ではないでしょうか。

③取扱い仮想通貨の種類が多い

そして、krakenの良さとして

取扱い仮想通貨の種類が多い

ということが挙げられます。

取扱い仮想通貨は現在17種類になります。

海外取引所にしては取扱い仮想通貨は多い方ではないですが、日本語対応の取引所の中では最も多いので、海外取引所を使いたいけど英語が分からない、ただ色んな仮想通貨を買ってみたいという方には良いと思います。

krakenの悪い点

①全体的に遅い

krakenの最大のマイナス点として挙げられるのは

「何をするにしても全体的に遅い」

ことです。

まず、一つ目に「本人確認が遅い」こと。

krakenは他の取引所同様に取引制限を解除するためには本人確認が必要です。

通常であれば本人確認はパスポートなどの本人確認書類を提出して1~3日で本人確認されることが多いですが、私が実際にkrakenで本人確認を申請した際はLEVEL3と呼ばれる制限が解除されるまで1か月程度かかりました。

もちろんタイミングによって早い時、遅い時はあると思いますが、それでも本人確認に1か月はかかりすぎです。


二つ目に、「入金が遅いこと」が挙げられます。

国内取引所では日本円を入金する際、銀行の営業時間内であれば、入金手続きを行った後1~2時間程度あれば入金されます。

これに対してkrakenでは日本円の入金手続きを行ってから1~3日かかります。

私が実際に入金をした時は、入金手続きを行ってから取引所に入金されるまでに2日半かかりました。

取引をしたいと思って入金をしても、入金が終わるまでに1~3日かかるならその間に相場は大きく変動する可能性があります。

これだけ時間がかかるならわざわざkrakenに日本円を入金してビットコインなどを買おうという気にはなりません。

そして、三つ目に「サイト全体が重い」ことが挙げられます。

krakenは全体的にサイトが重く、クリックしてから表示されるまでにやたらと時間がかかります。

他のサイトではサクサクですが、krakenでは毎回一つ一つの表示に時間がかかります。こういったサイトの重さは取引所を利用する上でなかなかストレスになってきます。

②以前は仮想通貨の価格が安かったが現在は安くない

元々kraken取引所を利用する上で最も大きなメリットは

「仮想通貨が安く買えること」でした。

例えば、国内取引所(コインチェックやビットフライヤーなど)と比較して、1ビットコインあたりの価格が3~4万円安いといったこともありました。

これほど国内取引所に比べて安ければ、たとえ入金が遅くともkrakenでビットコインを買う価値はありました。

ただ、それも今は昔の話で、現在では国内取引所とほとんど価格の差が無くなってしまいました。それどころか、国内取引所の方が安い場合も多くなってきました。

下は同じタイミングでの国内ビットコイン取引高TOP3の取引所と、krakenのビットコイン価格を比べてみた時の表です

取引所 ビットコイン価格
1位 コインチェック 443,854円
2位 ザイフ 444,215円
3位 ビットフライヤー 444,500円
4位 kraken 447,381円

実際に上記のように国内TOP3の取引所と比べてみた時、krakenのビットコイン購入価格はどの取引所よりも高い結果になっています。

なので、確かに以前はkrakenの仮想通貨の価格は安かったですが、現在ではこのような状況なので、そういった現状をしっかり認識しておきましょう。

③取引する際、板(買い板・売り板)・チャートが無く分かりづらい

そして最後にkrakenのマイナス点として

取引する際、取引用の「板(買い板、売り板)」や「チャート」が無く非常に分かりづらいこと

が挙げられます。

もちろん「板」や「チャート」が無くても取引はできるんですが、通常であればそれらを見ながら取引を行うことがほとんどなので、それに慣れているとかなり取引がやりづらいと感じます。

krakenのこういった仕様に慣れてくればいいんでしょうが、krakenの仕様は取引所全体としても稀なタイプなので、krakenの取引所の仕様に慣れたところでkraken以外の海外取引所の利用の際に使えないのであまり意味が無いです。

まとめ krakenの評価★★☆☆☆

以上、krakenの特徴について、良い点と悪い点を交えながら話してきましたが、総評としては、現状あまりお勧めできない取引所となっています。

ビットコイン価格が安いなど、以前あった大きなメリットは現在消えています。

入金や本人確認が遅く、取引もやりづらいといったマイナス点があまりに目立つため、わざわざコインチェックなどの国内取引所を差し置いてまで利用する価値は感じられないというのが感想です。

kraken公式ホームページ