どーも、管理人です。

今回は、最強の匿名性を持つ仮想通貨と言われる「モネロ(通貨単位:XMR)」についてです。

ネコくんネコくん

モネロって理由は分かんないけど、地味に人気あるよな~。

そうですね。
モネロはコインチェックで扱われているため国内での知名度もそこそこに高く、仮想通貨時価総額ランキングTOP10以内をキープすることも多い人気のある通貨です。

「モネロって何?」という話から「モネロの今後や将来性」についてまで話していきたいと思います。

それでは、早速いきましょう。

モネロ(Monero)って何?

モネロというのは、何百種類とある仮想通貨の中の一つであり、匿名性の高い取引が行えることで大きく評価されている仮想通貨になります。

仮想通貨の多くは、先駆者であるビットコインのソースコードを元にして作られているのに対し、モネロの場合、CryptoNoteという匿名性に特化したプロトコルを利用して作られているといった表現で説明されることが多いですが、正直ちょっと分かりづらいですよね。

簡単に言えば、

モネロは取引(仮想通貨の送金)において、ビットコインと違って、誰が送ったか(送金者)、誰に送ったのか(受取人)が、当事者たち以外には分からないようになっている仮想通貨だということです。

ただ、匿名性の高い取引を行える仮想通貨は他にも色々ありますので、その中で他の仮想通貨とは違うモネロ特有の仕様について話していきます。

モネロの特徴

高い匿名性を実現する技術①:リング署名

モネロは「リング署名」という技術が実装されていることで、送金時における送金者の高い匿名性が実現しています。

リング署名というのは、送金情報を分割して他の送金者の分割情報と混合したうえで送金する技術です。

分かりやすく言えば、

AさんがBさんに150XMR(XMR・・・モネロの通貨単位)送るとします。この場合、この送金情報は100XMRと50XMRに分割されます。
そしてこの取引とは別に、CさんがDさんに155XMR送るとします。この送金情報は100XMRと%50XMRと5XMRに分割されます。

これらの分割された情報がごちゃ混ぜにして送金されることで、「誰がいくら送ったか」、いわゆる送金者についての情報が分からないような仕組みになっています。


これと似た仕組みの仮想通貨で、「ダッシュ」がありますが、ダッシュの場合は送金情報自体は分割せずに、他の色んな人の送金情報とごちゃ混ぜにして誰が送ったのか分からなくして送ります。




今回のモネロの例では、登場人物はAさん、Bさん、Cさん、Dさんだけですが、実際はたくさんの取引者たちが他にいて、それら取引者たちの情報もごちゃ混ぜになります。

高い匿名性を実現する技術②:ワンタイムアドレス

また、モネロには「ワンタイムアドレス」という技術が利用されており、これは先ほどと違って送金において「受取人情報」の匿名性を実現しています。

これは、元々ある受取人アドレス(モネロアドレス)とは別に、送金の度に資金受取用の「1回限り」のアドレスを作成することにより、受取人アドレスが固定されないようにする仕組みです。

代表的なビットコインの場合であれば、ビットコインアドレスは決まっているので、1つのビットコインアドレスに対して毎回送金が行われます。そのため、「AというアドレスからBというアドレスに1ビットコインを毎月送っている」などの情報が誰の目にも分かります。
アドレスから個人情報自体を割り出すことはできないので、そういった点で匿名性は十分だと考えるのがビットコインの仕様です。

ただし、何らかの形でビットコインアドレスと持ち主だと紐づけされたら、あとは持ち主の取引情報が筒抜けという形になってしまいます。

これに対してモネロでは、1回限りの資金受取用アドレスを毎度作成して資金を受け取ることにより、アドレスが固定されず、受取人の取引における匿名性をビットコインよりもさらに高くしています。

ビットコインよりも速い取引処理能力

モネロの1ブロックあたりの作成にかかる時間は2分です。

ビットコインの1つあたりのブロックサイズは1MBですが、モネロにはブロックサイズの上限が決まっていません。

もし仮に単純にモネロの1つあたりのブロックサイズをビットコインと同じ1MBだとした場合、単純にビットコインの5倍の取引処理速度が出せる計算になります。

取引が多くなってくれば1つあたりのブロックサイズを増やしてさらに速い取引処理速度を実現することも可能です。

そのため、ビットコインに見られるようなスケーラビリティ問題(取引処理にかかる時間が長いという問題)を起こしにくい仕様になっています。

マイニングが比較的簡単

ビットコインの場合、マイニングに際して高性能なコンピュータを駆使しなければマイニングを行うことは難しいですが、モネロの場合、一般のコンピュータでも比較的簡単にマイニングを行えるという利点があります。

そのためそもそもビットコインのマイニングを行うには相応の資金を必要となり、マイニングを行うにはかなり敷居が高くなっています。

現状、ビットコインは中国で組織ぐるみでマイニングが行われることにより、全体のマイニング報酬のうち、かなりの割合を中国の一部の組織が占めています。こうなってくると「富の集中」、「権力の集中」が起こってしまうという問題が起きてしまいます。

マイニングの敷居が低いことはそれだけ色んなマイナーを参加させることになるので、権力の分散が期待できます。

モネロでよく言われる問題点

取引における匿名性が高いので、グレーな資金のやり取りに使われやすい

モネロにおいて問題点としてよく言われるのは、

「取引における匿名性が高いので、グレーな資金のやり取りに使われやすい」

ということです。

確かにグレー(or黒)な資金のやり取りは、足がつきやすい銀行口座を介して行ったりすることは通常無いはずなので、こういった匿名性の高い都合の良い取引システムはそういったやり取りで利用されやすいと推測できます。

実際、将来的にあまりにもそういう状況がはびこっていたとしたら、モネロに対して何かしらの規制がかかる可能性もゼロだとは言えませんし、そうなるとモネロ自体の大幅な信用低下にもつながりかねません。

モネロに限ったことではありませんが、匿名性の高いことは常にこういった問題を抱えています。

モネロの今後、将来性について

ネコくんネコくん

ぶっちゃけ、モネロって今後、将来的にはどうなんや?

そうですね。
なんだかんだ言ってもモネロは今後長期的には伸びていく仮想通貨の一つだと思います。以下私見を交えて話します。

①時価総額トップ10付近をキープする信用力

これはモネロに限った話では無いですが、仮想通貨は今後さらに世界的に間違いなく広まっていくでしょうから、その中で現在信用力の高い(時価総額の高い)仮想通貨はその価値を堅実に伸ばしていくことが期待されます。

まずビットコインを始め、時価総額が高い仮想通貨は、多くの取引所に上場しており、かつ信用力も高いので、新規参入者の購入のハードルが低いです。
そのため仮想通貨が広まれば広まるほど、こういった通貨は保有されやすいという点があります。

加えて仮想通貨は信用力の高いものから低いものまで様々あるので、資産が多い人ほど1つの仮想通貨だけに集中して投資するのではなく、リスク回避として色んな仮想通貨に分散させて保有することが考えられます。
そういった中で、信用力の高い(時価総額の高い)モネロは、分散させる資産の一つの選択肢として比較的選ばれやすいと推測できます。

こういったことから、今後伸びていく仮想通貨市場において、現在信用力の高い(時価総額の高い)仮想通貨に投資しておくことは長期的にみて堅実な投資だと思われます。

②匿名性の高い仮想通貨の需要

先ほど取引において匿名性の高い仮想通貨は、グレー(or黒)な資金のやり取りで利用されやすいという問題があると話しました。

確かにそういった問題が危惧されるのは事実です。

ただ、そういったグレーな取引においての需要に限らず、重要度の高い取引を行う層ではモネロのような高い匿名性取引能力を持った仮想通貨が重要視されることは少なくないと思われます。

先ほど話したように、ビットコインの場合、何らかの形でビットコインアドレスとそのアドレスの持ち主を紐づけすることができたら、その後、そのアドレスを使った取引をすべて監視することだってできるわけです。

このように、グレーにしてもホワイトにしても、色んな層から一定の需要を持っている取引における匿名性の高さ、というのは他の仮想通貨にはない魅力的な点だと考えられますし、常に一定の需要が見込まれるであろうと思われます。

おわりに

以上、今回はモネロについて話してきましたが、匿名性の高い仮想通貨としてのブランドを保持しており、すでに時価総額トップクラスのモネロは今後の堅実な伸びが期待できる仮想通貨の一つです。

気になるようでしたら、今後の伸びを見越して少量でも持って置いたら十分に期待できるんじゃないかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

【追記】
まだ仮想通貨をやっていない、これから始める予定だという人は、コインチェックで始めておけば間違いないと思います。

国内で最も色んな仮想通貨を扱っていて、取引量が多く、セキュリティがしっかりしているのが特徴で、初心者の方にも非常に分かりやすい取引所になっています。

今回話したモネロを国内で取り扱っている唯一の取引所でもあります。

コインチェック公式ホームページ

ぜひ参考にしてみてください。