今回は、国内仮想通貨取引所の一つ、ビットフライヤーについての話です。
ビットフライヤーって取引所の中でも知名度が高いよね。
そんな知名度の高いビットフライヤーについて、良い点と悪い点に分けながら話していきたいと思います。
では、早速いきましょう。
ビットフライヤーの良い点
①セキュリティがしっかりしている
ビットフライヤーの良い点の一つに
「セキュリティがしっかりしている」
ということが挙げられます。
ビットフライヤーでは、ログイン時、送金時共に二段階認証が設定できます。
- 二段階認証・・・ログインする際や仮想通貨を送金する際に、通常のパスワード認証と別に、二段階に分けて認証が求められるように設定すること。
二段階認証の設定は取引所を利用する上で必須です。これによりセキュリティは格段に向上し、不正ログインによる被害のリスクを大幅に減らすことができます。
二段階認証はログイン時のみ設定できる取引所、ログイン時、送金時共に設定できる取引所がありますが、後者の方がセキュリティは高くなります。最初に話したようにビットフライヤーは、後者の取引所に該当します。
また、ビットフライヤーではコールドウォレット、マルチシグネチャウォレットという取引所のセキュリティを高めるための技術を導入しており、総合的にセキュリティがしっかりしている取引所であると言うことができます。
②取引所の規模が大きい
また、ビットフライヤーの良い点として
「取引所の規模が大きい」
ことが挙げられます。
ビットフライヤーは国内取引所の中で最も資本金が多い取引所になります。
国内取引所資本金ランキングTOP3 | ||
---|---|---|
1位 | ビットフライヤー | 41億238万円 |
2位 | QUOINEX | 20億円 |
3位 | FIREX | 10億6007万円 |
資本金が多ければ安心だと決めつけるのは良くないですが、資本金は多いに越したことはありません。
そういった意味でビットフライヤーの資本金の多さは、運営会社としての大きさを表し、取引所の利用する上での信頼感につながります。
また、資本金以上に大切なのは「どれだけ取引所が利用されているか」です。
ビットフライヤーは、現在国内1位の取引高を誇っています。
年明けまではコインチェックが1位でしたが、NEMの騒動もあり
現在のランキングはこのようになっています。
国内ビットコイン取引高ランキング | |
---|---|
1位 | ビットフライヤー |
2位 | ザイフ |
3位 | QUIONE EX |
取引所が利用されればされるほど、取引における手数料等が利益として運営会社に入ります。
利益が多ければそれだけ、取引所のセキュリティの向上や、新しいサービスの展開など、さらなる取引所の発展に向けて費用を回せられると期待できます。
③bitwireというビットフライヤー間送金サービスがある
また、ビットフライヤーには「bitwire」という送金時におけるサービスがあります。
例えばビットコインの送金であれば、通常30分~1時間程度かかります。
しかし、送金主と受取主のどちらもビットフライヤーのアドレスである場合、「bitwire」のサービスを使えば1秒で送金することができるというサービスです。
でも実際、そんなシチュエーションって現状ではなかなか無いんじゃないの?
実際、お互いのアドレスがビットフライヤーのアドレスであるというシチュエーションはまだなかなか頻繁にあることではないでしょうが、今後、さらに個人だけでなく法人も含めてビットフライヤーを利用者が増えれば増えるほど、より便利なものになるという可能性があります。
④法人向けサービスを展開している
そして、ビットフライヤーには、法人向けに行っているサービスもあります。
たとえば、お店がビットコイン決済を導入するためのサービスや、仮想通貨販売所、取引所を作りたいと考えた時に、その導入を支えるサービスなどです。
有名なところで言えば、ビックカメラがこのビットフライヤーのビットコイン決済サービスを導入し、全店舗でビットコイン決済ができるようになりました。
こういった法人向けサービスは他の取引所には無い強みであり、現在実質的に市場を独占しているとも言えます。
仮想通貨がさらに広がるにつれて、ビットフライヤーの法人向けサービスを利用する会社はますます増えてくると思われますし、また、そこでビットフライヤーが得た利益は結果的に回りまわって、取引所のより良い運営につなげてくれるのではと期待できます。
⑤ビットコインを使ってアマゾンギフト券などに交換できる
また、ビットフライヤー内ではビットコインを使ってアマゾンギフト券などを購入することもできます。
ビットコインを現金に替える場合と比べると、アマゾンギフト券を購入する方が換金率が若干良いので、アマゾンを頻繁に利用する人にとっては、こういったビットフライヤーのサービスを使うことで、アマゾンを少しお得に利用することもできます。
アマゾンギフト券以外にも色んな電子マネーのギフト券等に交換することもできます。
ビットフライヤーの悪い点
①現物取引手数料が高い
ビットフライヤーの悪い点としてまず挙げられるのは、他の取引所に比べて
「現物取引手数料が高い」
という点です。
- 現物取引手数料・・・ビットコインを注文によって買ったり売ったりする際にかかる手数料のこと。
例えば、国内ビットコイン取引高1位のコインチェックの場合であれば、当該手数料は無料、国内でトップクラスに人気の取引所の一つであるザイフの場合、驚きの「-0.01%」、すなわち取引をするごとに取引額の0.01%のお金がもらえてしまうという話です。
これに対して、ビットフライヤーの場合、現物取引手数料が以下のようになっています。
例えば直近30日間の取引量が100万円だった場合、
100万円×0.11%=1100円
となり、1100円が取引手数料としてかかる計算になります。
金額が増えればその分支払う手数料も増えますし、手数料をずっと払っていくと総額では決して少なくない金額になってしまいます。
現物取引手数料は、取引所利用において最も重要な手数料と言っても過言ではないため、ビットフライヤーのこういった手数料の高さは、利用する上で大きなマイナスポイントになります。
②販売所におけるビットコインの販売価格が高い
ビットフライヤーは、利用者同士が注文によって仮想通貨をやり取りする取引所だけでなく、ビットフライヤーが利用者に直接仮想通貨を売ったり、買い取ったりすることができる販売所としての役割も持っています。
販売所では、販売所側(ビットフライヤー)が指定した価格で、ビットコインを買ったり売ったりできますが、他の販売所に比べて、ビットフライヤーが提供するビットコインの販売価格は高い傾向にあります。
他の販売所を代表して、コインチェック、ザイフと比べてみます。(ビットコインの販売価格はほぼ同じタイミングのものになっています)
- ビットフライヤーの販売する1ビットコインあたりの価格
→490,284円 - コインチェックの販売する1ビットコインあたりの価格
→481,450円 - ザイフの販売する1ビットコインあたりの価格
→483,895円
1ビットコインあたりの販売価格が最も高いビットフライヤーでは490,284円、1ビットコインあたりの販売価格が最も低いコインチェックでは481,450円と、その差は8,834円と大きなものになっています。
仮にこのタイミングで50万円分のビットコインをビットフライヤーで買った場合、コインチェックで買った場合に比べて約1万円も無駄に払って購入することになる計算です。
販売所は速く確実にビットコインを入手できる点で便利ですが、これほどまでに販売価格が高いとなかなか利用がしづらいという話になります。
これはビットフライヤーの要改善点だと言えます。
③取扱い仮想通貨の種類が少ない
そして最後に、ビットフライヤーのココがもうちょっとという部分で、
「取扱い仮想通貨の種類が少ない」
ことが挙げられます。
ビットフライヤーが扱う仮想通貨は現在5種類、取扱い仮想通貨の種類1位のコインチェックは13種類なので、その差は歴然です。
取扱い仮想通貨の種類が多いほど、色んな仮想通貨を入手することができるので、投資の幅が広がります。(反対に、取扱い仮想通貨の種類が少なければ、投資機会を損失することにつながります。)
そういった意味で、現状では、ビットフライヤーのみで仮想通貨投資を行うというのはあまりオススメしません。
さらに取扱い仮想通貨の種類が増えていけばより便利な取引所になりますが、それはこれからのビットフライヤーに期待する部分ということになります。
まとめ 国内オススメ度:★★★★★
ビットフライヤーは良い点、悪い点それぞれありますが、そのセキュリティの高さや取引規模の大きさ等考慮すると総合的に評価は高いです。
コインチェックが倒れている今、ビットフライヤーを使わざるを得ないという状況になっています。
また、最近ではサーバーの強化も行われているので、これからのサービス展開に益々期待が持てます。
通常、仮想通貨取引所は複数開設することが多いですが、そういったことを踏まえてビットフライヤーは開設しておきたい取引所の一つになります。メインの取引所とは別にサブの取引所として利用するのも良いでしょう。