今回は、国内取引所(兼販売所)の一つであるコインチェックの特徴について、取引所選びにおいて大切になる以下のポイントごとに分けて話していきたいと思います。
・セキュリティで見るコインチェックの特徴
・取扱い仮想通貨の種類に見るコインチェックの特徴
・取引量(取引所規模)で見るコインチェックの特徴
手数料で見るコインチェックの特徴
評価:★★★★(4点/5点満点中)
取引所の手数料で見るポイントは主に以下の4点です。
- ①取引手数料
- ②スワップ手数料(証拠金取引手数料)
- ③仮想通貨送金/入金手数料
- ④日本円入出金手数料
①取引手数料
Maker手数料 | 無料 |
---|---|
Taker手数料 |
取引手数料というのは、成行注文や指値注文等、「注文」によって仮想通貨を買う場合に適用される手数料のことで、「Maker手数料」と「Taker手数料」に分けられます。
- Maker手数料・・・(逆)指値注文で、出した注文が一度「板(買い板or売り板)」に載った後に、注文成立になった場合に払う手数料のこと。
- Taker手数料・・・出した注文が「板(買い板or売り板)」に載らずに、注文成立になった場合に払う手数料のこと。成行注文は無条件でこれにあたる。
コインチェックの場合、Maker手数料にしてもTaker手数料にしても「無料」なので、手数料を気にすることなく取引をすることができます。
②スワップ手数料(証拠金取引手数料)
ロングポジション(日本円借入手数料) | 0.04%/日 |
---|---|
ショートポジション(BTC借入手数料) | 0.05%/日 |
- スワップ手数料・・・信用取引を行う際にかかる手数料のこと。
信用取引は、簡単に言えば取引所からお金を借りて行う取引のことです。
日本円を借りて取引を行う場合(ロングポジション)、1日あたり0.04%の手数料が、
ビットコインを借りて取引を行う場合(ショートポジション)、1日あたり0.05%の手数料がかかります。
こちらは他の取引所と比べても同等の水準か、それより少し低い程度の手数料になります。
③仮想通貨送金/入金手数料
- 仮想通貨送金手数料
BTC | 0.0005BTC |
---|---|
ETH | 0.01ETH |
(※コインチェックでは他にも仮想通貨を取り扱っていますが、代表してビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の送金手数料のみ記載しています。)
- 仮想通貨送金手数料・・・取引所に保有している仮想通貨を他の取引所やウォレットに移動させる際にかかる手数料のこと。
コインチェックでは、ビットコイン(BTC)で1送金につき0.0005BTC、イーサリアム(ETH)で1送金につき0.01ETHの送金手数料がかかります。
仮想通貨送金手数料はどの取引所も大体0.0005~0.001BTC(BTCの場合)であり、コインチェック(0.0005BTC)は他の取引所に比べると同程度~少し低い程度になります。
- 仮想通貨入金手数料
通常入金 | 無料 |
---|---|
高速入金(BTCのみ) | 0.02BTC |
- 仮想通貨入金手数料・・・他の取引所やウォレットから送金された仮想通貨を、取引所で受け取る際にかかる手数料のこと。
コインチェックではこの入金手数料は無料なので、特に気にする必要がありません。
ただし、ビットコインの入金については、速く入金させたいときなどに高速入金のオプションを使うと、1回あたり0.02BTCの手数料がかかります。(基本的に高速入金を使うことはほとんどないので気にしなくても大丈夫です。)
④日本円入出金手数料
銀行振込(振込先:住信SBI銀行、りそな銀行) | 銀行所定の振込手数料 |
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コンビニ入金
クイック入金 |
3万円未満 | 756円 |
---|---|---|
3万円以上50万円未満 | 1000円 | |
50万円以上 | 入金金額×0.108%+486円 |
日本円出金 | 400円 |
---|
仮想通貨を買うためには、まずはじめに仮想通貨を買う資金として、取引所に日本円を送金する必要があります。
この時にコインチェックでは、銀行振込もしくはコンビニ入金にて取引所へ送金することができます。
また、取引所で仮想通貨を売って日本円に戻して、自分の銀行口座へ出金する際は出金手数料として400円かかります。
日本円入金手数料についてはどの取引所においてもコインチェック同様に無料(銀行振込手数料のみ)としているところが多く、
日本円出金手数料については、取引所によって、200円(+税)~700円(+税)程度かかりますので、コインチェックの出金手数料(400円)は、平均程度と言ってよいでしょう。
手数料面での総評
コインチェックは、手数料の中で最も重要とも言える「取引手数料」がMaker手数料、Taker手数料共に無料である点が評価できます。
また、その他の手数料に関しても全体的に他の取引所と同等かそれより少し低い程度の水準であるため、手数料面で総合的に優秀だと言うことができます。
セキュリティで見るコインチェックの特徴
評価:★★★★(4点/5点満点中)
二段階認証 | 〇 |
---|---|
コールドウォレット | 〇 |
マルチシグネチャウォレット | × |
盗難補償 | 100万円まで補償 |
- 二段階認証・・・ログインする際や仮想通貨を送金する際に、通常のパスワード認証と別に、二段階に分けて認証が求められるように設定すること。二段階認証を設定するだけで、アカウントのセキュリティはかなり高くなるので、取引所を利用する際は必ず設定しておくことが大切である。なお、二段階認証が設定できない取引所についてはセキュリティ面でどうしても弱いので、できるだけそういった取引所の利用は避けるようにしましょう。
- コールドウォレット・・・ネット上から切り離された状態(オフライン状態)で仮想通貨を保管することができるウォレット。仮想通貨をオフライン状態で保管することでハッキング被害等のリスクを避けることができます。現在、ほとんどの取引所は、自社が保有する最低限の仮想通貨だけを市場に流して、残りの大部分の仮想通貨資産をコールドウォレットに保管することで、リスク回避を行っています。
- マルチシグネチャウォレット・・・1つの仮想通貨アドレスに複数の秘密鍵が組み込まれたウォレットのこと。この仕組みが適用されることでセキュリティを高める効果が期待できる。
- 盗難補償・・・万が一取引所に保管しておいた仮想通貨が不正ログインにより盗まれてしまった場合に、取引所が提供する補償のこと。
セキュリティ面での総評
「取引所へのログイン時に二段階認証が設定できる」というのは、最近では当たり前の話になっています。
もっと踏み込んで言えば二段階認証に求められることとして、ログイン時だけでなく、「送金時も同様に、二段階認証が設定できる」ということが挙げられます。
この点について、コインチェックはログイン時、送金時共に二段階認証が設定できるサービスを提供しており、よりセキュリティ面でしっかりした二段階認証が設定できると言えます。
また、最も評価すべきはコインチェックの盗難補償です。
現在、国内でまともな盗難補償サービスを提供しているのはコインチェックだけです。
1回の盗難被害で補償できる上限が100万円と決まっていますが、このような盗難補償を行っている取引所は他にはないので、こういった補償サービスは大きく評価することができます。
(補足:ビットフライヤーも盗難補償サービスを提供していますが、あれはあくまでも取引所に保有している資産を日本円で銀行口座へ出金された場合にのみ適用される補償です。他の仮想通貨アドレスに送金された場合は補償対象外です。ほとんどの場合、足がつきやすい銀行口座へ出金する方法よりも、匿名性の高い自分の仮想通貨アドレスに送金する方法で盗難を行うはずなので、正直言ってこちらの補償サービスは「無いよりはマシ」程度です。)
取扱い仮想通貨の種類に見るコインチェックの特徴
評価:★★★★★(5点満点)
取扱仮想通貨の種類 | 計13種類(国内最多) |
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取引所を利用する上で、取り扱い仮想通貨の種類が多ければ多いほど投資の幅が広がります。
コインチェックは、国内取引所の中で最も多くの仮想通貨を取り扱っており、国内で最も色んな投資ができる取引所だということが言えます。
取引量(取引所規模)で見るコインチェックの特徴
評価:★★★★★(5点満点)
現在、コインチェックは国内ビットコイン取引高1位を誇る取引所です。
取引所の規模が大きければ大きいほど、「板」にも活気が出て、取引が行いやすくなります。
また、取引量が多いほどそれだけ取引所を運営する会社も利益が出るので、セキュリティ面などのさらなる強化等にもお金を回すことができるようになるため、取引量の多さはそのままその取引所利用に対する安心感にもつながります。
こういった点で、現在国内ビットコイン取引高1位のコインチェックは大きく評価できます。
まとめ
手数料 | セキュリティ | 取扱仮想通貨の種類 | 取引量(規模) |
---|---|---|---|
★★★★(4点) | ★★★★(4点) | ★★★★★(5点) | ★★★★★(5点) |
4つのジャンルに分けてコインチェックの特徴について話しましたが、各ジャンルにおいてコインチェックはこれといって目立った欠点がなく、総合力が高い取引所と言うことができます。
通常、国内取引所は複数開設することが多いですが、その中でもコインチェックは開設しておきたい取引所の一つになります。メインの取引所として利用するのもオススメです。