どーも、管理人です。
今回は、第2のビットコインとも呼び声高い「ライトコイン(通貨単位:LTC)」についての話になります。
ライトコインって度々話題に出るよなあ。値段も着実に上がっていってるし。
ネコくんが言うように、ここ1年間だけ見てもその価格を着実に伸ばしてきていますね。
今回はそんなライトコインについて、「ライトコインって何?」って話からライトコインの魅力、将来性など、幅広く話していきたいと思います。
では、早速いきましょう。
ライトコインって何?ビットコインとの違いは?
ライトコインってビットコインと似たイメージがあんねんけど、どう違うん?
ライトコインは、基本的な仕様はビットコインと同じですが、第2のビットコインとして、ビットコインが持つ問題を補う形で作られた仮想通貨です。
ビットコインとの違い①:発行枚数
ビットコインとの違いの一つとしてまず、その発行枚数に違いがあります。
ビットコインが上限発行枚数2100万枚に対してライトコインはその4倍の8400万枚です。
発行枚数が4倍ということは仮にライトコインがビットコインと同じ時価総額に達した時、1枚当たりの価格は4分の1になります。
ビットコインとの違い②:処理速度
2つめの違いとして、ライトコインはビットコインに比べて、ブロックチェーンにおける1つあたりのブロック作成時間が2分30秒と短いです。
ビットコインは1つのブロックの作成にかかる時間が10分であり、1つのブロックのサイズも1MBと同じなので、単純にビットコインの4倍のスピードで取引を処理していくことができる仕様になっています。
ビットコインはスケーラビリティ問題(取引処理スピードが遅く、将来的に実用化に耐えないのではないかという問題)という大きな問題を抱えているので、ライトコインはそういった意味ではビットコインに比べてより実用的な取引処理スピードを持った仮想通貨であることが言えます。
ビットコインとの違い③:マイニングコストが低く、また採掘が比較的簡単
ビットコインはマイナーと呼ばれる人たちが「マイニング」という作業を行うことで、新しいビットコインを採掘していきます。
しかしこのビットコインのマイニングには、多くの高性能なコンピュータでの計算と多大な電力を消費しながら行う作業になるので、ビットコインのマイニングに参加するには敷居が非常に高く、資金力が豊富なチームを中心にマイニングが行われている状況です。
マイニングを行う人が集中すればその分、新しく発行されるビットコインも同じ個所に集中してしまうので、「富の集中」が起きてしまいます。
実際、ビットコインのマイニングはその7割が中国を占めており、ビットコインの元開発者であろう1人が「ビットコインは失敗だった」と言ってしまう始末です。
ビットコインにおいてはマイナーがいることで取引が行われるので、マイナーが最も権力を持っています。そんなマイナーが中国に集中しているというのはいわばビットコインは中国の一部の組織によって支配されている(コントロールされている)状態です。
ビットコインの分裂問題なんかを引き起こしているのも、この中国の一部の組織がビットコインの仕様の変更に反対しているために(マイニングによる利益が減ってしまうから)起こっています。
たしかにマイナーは仮想通貨取引において欠かせない存在ですが、ビットコインの現状のようにマイナーが一部に集中してしまうとこういった問題が出てくるため、ビットコイン全体としてはマイナスになります。
そのためライトコインのようにマイニングコストが低く、比較的簡単にマイニングが行えるというのは、それだけ色んな人がマイニングに参加しやすいということなので、富の集中化が起きにくいと言えます。
ビットコインとの違い④:開発者がハッキリしている
ビットコインは、ナカモトサトシという方を中心として開発されたと推測されていますが、現在その開発者の素性はハッキリしていません。誰が作ったか分からない仮想通貨がお金として現在信用されています。
これに対してライトコインはチャーリー・リーという中国人が開発した仮想通貨になります。
現在ライトコインは仮想通貨時価総額ランキング4位ですが、中国人が作った仮想通貨だからか、その取引高の70~80%を中国が占めています(全体の7~8割が中国で取引されている)。
ビットコインとの違い⑤:segwitが実装されている
ライトコインは2017年5月にsegwitが実装されました。
segwitというのは簡単に言えば、仮想通貨のアップデートです。
これにより、ライトコインはさらに取引処理スピードが上がる仕様に変更されました。
先ほどビットコインにはスケーラビリティ問題という問題を抱えているという話をしましたが、segwitをライトコインが実装したことにより取引処理スピードは上がり、さらにライトコインは実用的なコインとしての地位を高めました。
segwitについてはこちらを読むと分かった気になれます。
(参考:segwit(セグウィット)って何?)
【追記】ビットコインの方にも8月24日にsegwitが実装されました!
ライトコインの今後、将来性について
ライトコインってこれまで順調に価値が伸びてきたけど今後はどう思う?
ライトコインはビットコインとほぼ同じ仕組みの通貨でありながら
取引処理速度が速い
というビットコインにない強みがあります。
もちろん単純にビットコインよりも性能が良いからビットコインの時価総額を今後必ず越えるかというとそういう訳ではありません。
ビットコインは仮想通貨の先駆者としてこれまで仮想通貨を牽引してきた圧倒的な信用力と知名度があるため、仮想通貨界の基軸通貨(中心となる通貨)として時価総額ランキングもずっと不動の1位です。世界中でビットコイン決済できるお店やビットコインATMもどんどん増えていますしね。
実際ビットコインよりも優れた機能を持つ仮想通貨は多いですが、機能が良いのと信用されるのは別の話になります。
それでも個人的に、ライトコインは「これといった大きな欠点がなくバランスに優れた通貨である」というのが感想です。
>①時価総額トップ10以内の信用力
②ビットコインと同じ仕様でありながらビットコインにない取引スピード
これだけでも今後ライトコインが価値を伸ばしていく材料になるでしょう。
何度も言いますが、ライトコインはビットコインほどの信用力は無いが、他の仮想通貨に比べると信用力があり、それでいてビットコインよりも実用的な取引処理スピードを持っていますので、今後さらに仮想通貨が盛り上がり、世界中色んな所で仮想通貨決済ができるようになった時は、間違いなくその価値を伸ばす仮想通貨の一つになるでしょう。
時価総額トップ10を常にキープしている信用力を持っていればそれだけで新規参入者には安全資産の一つとして保有されやすく、また、通貨としてのバランスも良く、ビットコインの欠点を補う形の通貨なので、ビットコインで何か問題が起きた時などは、資金の避難先としてライトコインは選択肢の一つに入るでしょう。
現時点でのライトコインの問題点
ライトコインで強いて欠点を挙げるとしたらなんや?
①ビットコインよりも取引処理スピードは速いが、仮想通貨の中ではとりわけ速いとはまだ言えない。
②中国での取引高が7~8割なので、中国の情勢によって大きく価格が左右されやすい(と思われる)
①について、確かにライトコインはビットコインよりも取引処理スピードは速いですが、仮想通貨全体でみると特別速いというわけでもありません。
もともとライトコインの仕様は1秒あたり28件の取引が処理できる仕様ですが(ビットコインは1秒あたり7件)、時価総額3位のリップルなんかは1秒あたり約1000件の取引を処理できますからね。
ライトコインとリップルは仮想通貨としての仕様が全然別物なので、取引処理スピードだけで比較できるものではありませんが。
「②中国での取引高が7~8割なので、中国の情勢によって大きく価格が左右されやすい(と思われる)」について、中国は世界の中でも特にビットコインを始めとした仮想通貨が盛り上がっており、国民の仮想通貨への理解が進んでいる国です。
これは中国通貨、すなわち「元」のインフレによる価格下落が原因で、「元」への不信感により「元」で持つよりもビットコインを始め仮想通貨を保有しておいた方が自分の資産を守れると考える人がたくさんいるためです。
このように日本人が仮想通貨を保有するのと、中国人が仮想通貨を保有するのは少なからず意味合いが違う部分があります。そのため中国情勢の変化によりビットコインを始めとした仮想通貨は影響を受けるだろうし、全体の取引高7~8割を中国が占めるライトコインは特にその影響をうけることが考えられます。
もちろん、それが必ずマイナスになるわけではないですが(現にそのおかげで仮想通貨が買われて価格が上がっている)、あまりに取引が一部の国に集中しているのは怖いところもあります。
おわりに
最後に少し、個人的に考えるライトコインの問題についても話しましたが、それを差し引いてもライトコインは長期的に見ればその価値を着実に伸ばしていく通貨だと思われます。
時価総額トップ10以内を常にキープしているだけでもすごいことですからね。
気になる方は少しだけでも購入して保有しておくとよいと思います。
【追記】
まだ仮想通貨をやっていない、これから始める予定だという人は、コインチェックで始めておけば間違いないと思います。
国内で最も色んな仮想通貨を扱っていて、取引量が多く、セキュリティがしっかりしているのが特徴で、初心者の方にも非常に分かりやすい取引所になっています。
今回話したライトコインを国内で取り扱っている数少ない取引所でもあります。
ぜひ参考にしてみてください。